特別教室51 関根幹司「スタジオクーカでございます。」レポート

講師

会場 OISO1668

日程

パワフルで圧倒的、常識にとらわれない発想とデザイン。
驚異のデザイン集団がスタジオクーカだ。
実はデザイン事務所ではなく障害者の方が通う作業所である。
こんな凄い作業所を作られた関根さんとはどんな方なのだろうかと興味があった。会議で喋りすぎないように持ち時間をスタッフに決められているなどだいぶ面白そうな噂は聞いていた。
ある時クーカに通う障害者の方に混じって革ジャンを着たダンディな男性を見かけた。彼はハーレーのような(詳しくないので種類はわからないが)バイクに乗って颯爽と帰っていったのでてっきり親御さんなのかと思っていたらそれが代表の関根さんだった。
クーカも以前はボールペンの組み立ての請負や機織りからの商品作りをしていたそうだ。しかしある工程にはめようとするとなかなかうまくいかない。納品が間に合わない。
苦心した関根さんは障害者の方が熱心に行なっている一般の人から見れば無意味そうに見える事を作品ととらえそれをいかにスタッフが商品に昇華するかを考えるようになる。スタジオクーカでは障害者の方を先生と考えている。もちろん彼らも先生として作業所にやってくる。
先生たちはスタッフをアシスタントと思っているところがまた面白い。
面白い事業はつまらない人から生まれることはない。
面白い人から面白いものが生まれる。
大磯 ハラダイスケ
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