特別教室104「ハッピーにのみやライフ」レポート
講師 宮戸淳(プリンスジュン)[太平洋不動産]
会場 旧三福
日程 2021/09/26 16:00-18:00
9月の特別教室は、1年8ヶ月ぶりの旧三福での開催でした。
今回お招きしたのは、隣町・二宮の「太平洋不動産」店長、宮戸 淳さん。
…とフルネームで書くよりも「プリンスジュン」と書いたほうがピンと来る方もいそうです。
宮戸さんは『二宮町を心から愛し、愛されるスーパーナルシスト“プリンス・ジュン”』と名乗り、不動産業と並行して二宮のまちのPRをされている、二宮町のアイコン的存在のひと。
いや、もはやローカルヒーローかローカルアイドルと言ってもいいかもしれません。
もともと山と海の美しい自然に囲まれている二宮ですが、近年では魅力的なお店が増え続け、人口も転入超過となっています。二宮がそんなふうに変化していく立役者となったのがプリンスジュンなのです。
当日は、二宮の魅力に始まり、二宮がどんなふうに変化してきたのか、そもそもなぜプリンスと名乗っているのか(めちゃくちゃしっかりした理由がありました…!)、太平洋不動産がどんな仕事をしているのか、などなどディープなお話をたくさん聞かせていただき、二宮のこともプリンスのこともたっぷり知れる2時間になりました。
もともと”何もなかった”という二宮が変化したきっかけのお話は、同じ不動産屋さんとしてかなりシビれるものがありました。
2014年にすてきなパン屋さん「ブーランジェリー ヤマシタ」さんがオープンして、ボロボロの空き家が魅力的なお店にリノベーションされ、そこに人が集まって二宮に新しい人の流れが生まれる様子を間近で見ていたプリンス。
価値のないものが生まれ変わりまちに大きな影響を及ぼしたそのできごとから、二宮にたくさんある空き家を活かしていこう、と空き家の物件化に力を入れ始めたのだそう。
その結果、二宮には志と個性あるお店が集まりまちとしての魅力が年々増しています。
これって、本当にすごいことです。二宮が人気の移住先になったのは、決して自然な流れからではありません。
二宮の魅力を信じて情報を発信し続け、地道に物件開発をして、外の人が入って来られるスキを戦略的につくってきたプリンスのような人がいたからこそ変化が生まれたのです。
いやはや…こんなに純粋にまちへの愛を形にしている人ってなかなかいないと思います。
愛を語るだけじゃなくて、まちのために行動し続けていることそのものがめちゃくちゃデカい愛だな、と。
二宮を語るときのキラキラしたプリンスの表情からは、このまちはもっとよくなる、という希望と、自分がよくしていくんだ、という信念を感じました。
かっこよかったです、プリンス。
一見おちゃらけているようにも見えてしまう愛称ですが、まったく名前負けしていない正真正銘のプリンスでした。
[暮らしの教室から 3つの質問]
■宮戸さんのターニングポイント
ブーランジェリー ヤマシタの山下さん、KUMIKIプロジェクトのくわばら ゆうきさん、会社のWEBサイトを制作してくださった方との出会い。それぞれものごとの見方に大きな影響を受けた。
■幸せのモノサシ
健康でいること。ここ数年で、残業をしない、バレエやヨガをする、栄養のあるものを食べる、など心がけるようになった。
■これから望む社会
みんながひとりひとり自分らしく、思うままに生きられる社会になってほしい。
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宮戸 淳(みやと・じゅん)
「太平洋不動産」店長。西湘・二宮町を心から愛し、愛されるスーパーナルシスト“プリンスジュン”。
公式サイトやSNS、ブログを通して古民家や古い空き家など、ポテンシャルのある物件から、それらを再生させ暮らす魅力的な住人、興味深いイベントやスポットまで、リアルな二宮の今を紹介。二宮をもっと素敵な町にしたいし、もっと素敵な自分でありたい。