暮らしの教室 課外授業第一回 群馬渋川モツ煮平日朝9時行列編
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暮らしの教室は、月一回小田原、大磯、茅ヶ崎の会場で講師をお招きし、特別教室を開催しております。2025年8月は、RIVENDEL開場の予定でしたが、今回は実際に街やお店を訪れ、そこで見つけた「モノサシ」をご紹介できればと思っています。
今回の行き先は群馬県。
お昼に鮎でも頂こうと、軽い気持ちで出発。近くに美味しいモツ煮屋さんがあるから、そこで朝ご飯食べてから鮎を食べに行こうという話に。
永井食堂(モツ煮で有名)は朝9時から営業しており、お昼には行列という話だったので、朝一開店前目標に出発。お店があるのは国道沿いではあるが、家や店もほとんどない山道。普通朝9時からモツ煮食べないだろうなどと、車の中で談笑しておりましたが、月曜日朝8時50分くらいに着くと、既に20人以上の行列。若い人から年配の方、女性も2−3割くらいいるだろうか。
しかも並んでいる人の声を聞いていると、どうやら今日はマシな方らしい。。
既に35度近い気温の中、日陰もなく並んでいると、程なくして開店。
カウンターのみの店内に20名ほどが入店して、私たちの前の組から外待ちに。
外から眺めていると、お客さんが着席して10秒ほどで、モツ煮定食が着丼。
10分後には我々4人も着席。驚くべき回転の速さ。

メニューはモツ煮定食 普通(一般のご飯大盛り)半ライス モツの大盛りと並びます。
(厚揚げのハンバーグは、厚揚げをふんだんに使った、黒胡椒の効いたハンバーグ)

隣との感覚が狭いので、お盆を縦に置いて下さいとのこと。確かに縦仕様の配膳になっている。
写真は普通のモツ煮定食。 ちょっと大きめの茶碗にしっかり一杯のご飯。モツは丁寧に処理され、一切臭みの無いピリ辛味噌味、群馬名産の蒟蒻も入っているが、具はそれだけ。
そして必要十分。甘すぎない味付けは、ご飯の甘みも計算のうちなのだろう。
朝9時からぺろりと美味しくモツ煮定食を頂いた。
全員お土産用のモツ煮を購入して、ふと気がついた。
この店すごい。
回転の良さで、10分で1万は売り上げている。(モツ煮定食590円 お土産1000円)
ちなみにその日は3回ほど時間を変えて前を通ったのだが、行列の長さは変わらなかった。
ざっくりとだが1時間で6万円。営業は8時間半。平日で約50万。月1500万。モツ煮の自販やネット通販も含めると年商2億くらい、利益6−7000万だろうか(勝手な妄想)。
スタッフも多くなく、テキパキとした精鋭のみといった印象。
仮にも、恵まれた立地や建物とは言い難いし、あの場所で朝9時からモツ煮定食を提供するというのは、おそらくAIでは弾き出せないのではないか。
オシャレで素敵な場所づくりもいいが、こういう強者もまた街を支え、作っていく重要な要素だと感じた。
場所、建物、営業時間は言い訳にならない。
RIVENDEL 熊澤