特別教室117冒険家・九里徳泰「冒険人類学」~人間には冒険が必要だ~

講師 九里 徳泰

会場 熊澤酒造

日程 2023/2/19 15:00-

2月18日の暮らしの教室は、
世界80か国を舞台に活動してきた冒険家の九里徳泰さんを講師にお迎えして開催しました。
「冒険するということは一歩を踏み出すこと、その連続が冒険となる」という九里さん。
学生時代から続く数々の冒険についてお話していただきました。

大学在学中から世界初となるチベット高原を自転車走破し
その後7年かかりでアメリカ大陸3万キロ人力地球横断。

アメリカ大陸3万キロ人力地球横断ではコロンビアからアマゾン源流へ
アマゾン河を3千キロをカヌーで下り、ボリビア、チリと冒険は続いていきます。

アマゾン河は雨季と乾季では河幅が10キロも違うため地図がなく場所の把握が難しいということ。
またアマゾン河へ入った際にGPS機器が導入されたそうですが、
直射日光により2日で壊れてしまったというアクシデントもあったようです。

カヌーの上でお米を炊き、寄生虫が多いピラニアを3度揚げし食べていたというエピソードも伺いました。

その後チリ、パタゴニアへ。
風向きに大きく左右され強風の影響により自転車で追い風のときは5時間で120キロ進む日もあれば
8時間で4キロ進むという日もあったそうです。

一生に一度の景色が見られることこそ冒険の醍醐味だと仰っていました。

たま道中に九里さんが執筆した本の読者に出会うこともあったそうです。

会場のみなさんも九里さんのお話から冒険した世界を味わい、高揚感に包まれていました。

[暮らしの教室から 3つの質問]
■久里さんのターニングポイント
小学校の図書館で出会った冒険探検の本「アムンセンとスコット」南極点への到達を賭けた話。

■幸せのモノサシ
教育を施した人たちが幸せになること。
たくさんの冒険や経験の中で得たものを次の世代に繋いでいけること。


■これから望む社会
現在の環境が良い環境であるということを意識して自分たちで大切にして未来へ繋げてほしい。
劣悪な環境下では幸せは生まれ難いので環境について考えることが大切。

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講師プロフィール : 九里 徳泰(くのり のりやす)
藤沢市生まれ。茅ヶ崎市在住。
中央大学商学部卒業後、冒険家として世界80か国を冒険。
1997年北南米大陸3万キロ人力地球縦断でオペル冒険大賞エポック賞を受賞。
全国紙、週刊誌、月刊誌の連載を多数持つ。2001年中央大学研究開発機構助教授に就任直後に
ヒマラヤ8000峰チョ・オユーに登頂(大学教員としては日本初)。
2020年 相模女子大学MBA社会起業研究科教授
専門は、環境経営及び観光学。
現在の著作は25冊。主たるもので「チベット高原自転車ひとり旅」など。

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